活動のようす

子どもたちが来年の3月まで取り組む様子をお届けしていきます。

第5回:「鳥たちが住む森を調査しよう」みどりが丘公園、戸田川緑地を散策

2022/10/01 flarie_admin
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活動予定

第1回 「森の中の鳥の生態を学ぼう。木の実が成る
樹を植えよう」座学・実のなる木の植栽
令和4年5月
第2回 「森の中に鳥のおうちをつくろう」鳥の鳴く森づくり① 令和4年7月
第3回 「鳥を呼ぶ仕掛けをつくろう」鳥の鳴く森づくり② 令和4年9月
第4回 「秋の森を調査しよう」森の現況調査 令和4年10月
第5回 「鳥たちが住む森を調査しよう」
みどりが丘公園、戸田川緑地を散策
令和4年11月
第6回 「冬の森を調査しよう」森の現況調査 令和5年2月
第7回 総合イベント 森と緑の物語 令和5年3月

第5回:「鳥たちが住む森を調査しよう」みどりが丘公園、戸田川緑地を散策

全員に双眼鏡が配られ、バードウォッチングに出かけました。

 

初めて双眼鏡を手にして、ピクニック気分です。

 

双眼鏡を覗きながら鳥を探すのは難しく
鳥を肉眼で見つけてから、枝などを目印に 双眼鏡を目に当てないと見失います。

 

子どもたちは鳥を見ることができたかな?

 

覗く方を逆さにしたり、草とかを見たり、違う使い方をする子もいましたよ。

ため池にアオサギがいました!
付近でマガモとカワセミも!
ほんの一瞬ですが見れました。

水鳥のコロニーになっている、池の中心部あたりまで距離があり
たどり着く前に、残念ながら折り返しました。

水鳥は見ることができませんでしたが、草むらに
アオジ、シジュウカラ、セグロセキレイ、キジバトなどを確認できました。

飛んでいくカワウも見れました。

センダングサはお花はかわいいですが、種はトゲトゲになって衣服に付くと厄介です。
大人にお構いなしに…子どもたちはそういったものの方が興味があり、服にくっつけたりして楽しそうでした。

午後は場所を変えて戸田川緑地へ。

 

川にカモがいました。少し遠くて確認難しかったですが
みんな双眼鏡で覗いてみました。
つがいのスズガモのようでした。
そして川沿いの木に、尾っぽを上下させるジョウビタキを見つけました。

ナンキンハゼの紅葉がきれい。
白い実は、蝋の材料になるほど油分があり、冬になると小鳥たちのエサになります。
人には毒のようなので味は不明です。

ムクノキは紫色の実がなります。
鳥が好んで食べます。
人も食べられるほど甘いので、みんなでお試し食べてみました。

キジバトの巣があって、卵を温めているところを
観察できました。

 

ヒヨドリの鳴き声やムクドリの集団も飛んでいるところを見ることができました。
普段何気なく見ている身近な鳥も双眼鏡で見ると、きれいでかわいいです。

トビが真上を肉眼で見れるくらい近くを飛んでくれていました。
そのあとまたトビかな?とよく見ると
タカが飛んでいて驚きでした。
はっきりとは識別できませんでしたが、サイズや尾の形や模様からオオタカと思われます!

フラリエに帰ってきて
疲れ知らずの子供たちは、鳥の模型を飛ばしてみました。

翼を調節して、まず飛ばしてみます。
次にゴムネジを巻いて、本体を持ったまままず羽ばたかせ、前へ放して飛ばします。

始めは上手に飛ばなかったけれどコツをつかんで飛ぶようになりました。
何度も何度も諦めずに飛ばして飛んだ時の喜びは大きいですね。

 

鳥がどうやって飛ぶのかを知るきっかけになりました。

 

今日1日でたくさん歩いて、色々と見たり聞いたり体験しましたが子どもたちは元気いっぱい。
最後まで楽しそうでした。

 

1日を通して13種類ほどの鳥を見つけることができました。

 

次回は「冬の森を調査しよう」森の現状調査です。

まとめ

子どもは新しい体験に目を輝かせていましたが、大人の方も知らないことを知るだけで子どものように無邪気に楽しめるものだと実感しました。
ただ、野鳥は大勢で、声を出しながら歩いていると逃げてしまいますので、静かに観察しましょう。
そして、スズメやハトも野鳥です。むやみにエサを与えたり捕まえたりしないようお願いいたします。

青い鳥プロジェクトのコンセプト ”都心の森に鳥が鳴く”ためには現状の生態系を知り、ひとりひとりが自然を守る心がけをしなければ成り立ちません。
参加していない方でもできることは沢山ありますので、皆さんで実践しましょう!

おまけ

川や池にはヌートリアがいました。特定外来生物に指定されていて生態系に影響の出るものです。
こういった動物を知ることで、鳥が頂点に立つ食物連鎖を考える良いきっかけになりました。

鳥にはどんな影響が出るのか…
エサが少なくなる?
卵や小鳥が捕食されるものもいるかも。
住むところが脅かされているかもしれない。
鳥だけではなく農作物に影響がありますので、見つけたら市役所や役場に連絡しましょう。

>>第7回 総合イベント 森と緑の物語

第4回:「秋の森を調査しよう」森の現況調査

2022/10/01 flarie_admin
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活動予定

第1回 「森の中の鳥の生態を学ぼう。木の実が成る
樹を植えよう」座学・実のなる木の植栽
令和4年5月
第2回 「森の中に鳥のおうちをつくろう」鳥の鳴く森づくり① 令和4年7月
第3回 「鳥を呼ぶ仕掛けをつくろう」鳥の鳴く森づくり② 令和4年9月
第4回 「秋の森を調査しよう」森の現況調査 令和4年10月
第5回 「鳥たちが住む森を調査しよう」
みどりが丘公園、戸田川緑地を散策
令和4年11月
第6回 「冬の森を調査しよう」森の現況調査 令和5年2月
第7回 総合イベント 森と緑の物語 令和5年3月

第4回:「秋の森を調査しよう」森の現況調査

今回の森の調査は、10組のご家族参加でした。
秋になっても日差しが強かったのですが、子どもたちは元気いっぱい。
外での活動に興味津々でした。

前回設置したバードフィーダーは、鳥が来ている様子もなく
他にエサが豊富にあるようです。

鳥のエサになってしまう昆虫たちですが…何がいるか探してみました。

ハーモニーガーデンでは、
アゲハチョウ(ナミアゲハ)、(アオスジアゲハ)、
キチョウ(キタキチョウ)、セセリチョウ(チャバネセセリ)、
シジミチョウ(ヤマトシジミ)などを見ることができました。

池の周りを通りながらバタフライガーデンの方まで歩きました。

ウォーターガーデンでは
ススキに似たパンパグラスの葉はのこぎり状になっています。
手をケガしないよう気をつけながら触ってみました。

バタフライガーデンでは花や葉っぱに、チョウの幼虫や他の虫が付いていないか観察しました。
卵や幼虫は観察できませんでした。

フォレストガーデンの森の中では、枯葉のようで見つかりにくい、アケビコノハという蛾(が)を見つけることができました。
前翅(ぜんし)が枯葉に似ていて、後翅(こうし)が橙色地に黒の模様があります。

前側の翅(はね)に後ろ翅(はね)を入れてしまうと枯葉と見分けがつきにくくなります。
擬態(ぎたい)というものです。
チョウやガなどは鳥や他の動物のエサとなってしまうので、見つかりにくい工夫を持っているのですね。

フラリエコートでは木の高さを簡単に測る方法を 二本の割りばしを使って教わりました。
二等辺三角形にして距離を歩数で測り、木の高さが分かるという事です。
知っておくと面白いことを 子供たちに関心を持たせてもらいました。

「ここにはメダカがいるよ」と教えてもらい、瓶(かめ)の中を覗き込んでみました。
メダカは見えたかな?

エントランスガーデンにあるトウゴマは大きくなりました。

この花壇にフジバカマがあり、南下してくる”アサギマダラ”が やってくることがあります。
今回は見れませんでしたが、後日やってきていたようです。

まとめ

今回は、森の中での鳥の観察は少し早かったようです。秋の実りの頃が観察しやすいのでしょう。
残念ながら鳥を見つけることはできませんでしたが、たくさんの収穫がありました。
参加してくれた子どもたちは、草花に触れる機会が少なくなっているなかで、こんなにも身近にチョウやガを見つけることが出来たので楽しそうでした。
見て、触れて、体験して、知って、調べて…と知識や興味をどんどん増やしてほしいです。

次回は「鳥たちが住む森を調査しよう」 フラリエから飛び出してバードウオッチングにでかけます!

おまけ

※アサギマダラは、北から南の方へ移動している途中に寄ってくれるチョウです。滅多に見ることができないようです。
数日後にハーモニーガーデンに来てくれました。
ひょっとしてフジバカマをお庭に植えると来てくれるかもしれませんよ。
あと、チョウによって卵を産み付ける植物が違いますので
どんなチョウがお庭に来てほしいかによって、植物を選んでみてください。

>>第5回 「鳥たちが住む森を調査しよう」
みどりが丘公園、戸田川緑地を散策

第3回:「鳥を呼ぶ仕掛けをつくろう」鳥の鳴く森づくり②

2022/10/01 flarie_admin
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活動予定

第1回 「森の中の鳥の生態を学ぼう。木の実が成る
樹を植えよう」座学・実のなる木の植栽
令和4年5月
第2回 「森の中に鳥のおうちをつくろう」鳥の鳴く森づくり① 令和4年7月
第3回 「鳥を呼ぶ仕掛けをつくろう」鳥の鳴く森づくり② 令和4年9月
第4回 「秋の森を調査しよう」森の現況調査 令和4年10月
第5回 「鳥たちが住む森を調査しよう」
みどりが丘公園、戸田川緑地を散策
令和4年11月
第6回 「冬の森を調査しよう」森の現況調査 令和5年2月
第7回 総合イベント 森と緑の物語 令和5年3月

第3回:「鳥を呼ぶ仕掛けをつくろう」鳥の鳴く森づくり②」
鳥の鳴く森づくり①

今回はバードフィーダー(鳥のエサ台)とバードバス(水浴び場)づくり体験です。

このバードフィーダー は、小型の鳥(メジロ、エナガ、ジョウビタキ、シジュウカラなど)に向けての設計です。
バードフィーダーをペットボトルと木製のスプーンを使用して作りました。
鳥がスプーンにちょこんと乗ると、エサが少しこぼれ出る仕組みです。

ペットボトルにスプーンを通すための
穴を空けます。印をつけて、
カッターで押すようにして切ります。

反対側に、スプーンが斜めになるよう差し込み口を作ります。
スプーンのすぐ上にテープを貼ります。
エサが出てしまうための仮止めです。

漏斗(じょうご)でエサを入れ、ふたにネジを取り付け、ひもを通して、さあ、森へ行こう!

脚立に乗って、お父さん、お母さんに手伝ってもらいながら、
バードフィーダーを設置しました。

次はバードバスを作ります。(鳥の水浴び場)

※イメージ画像

まずシャベルで容器の入る大きさと、ある程度の深さを掘ります。
木の根っこにぶち当たり、さあ大変!
大人の方に手伝ってもらい、ノコギリで根っこを何回か切りました。
時間はかかりましたが穴が掘れました。

掘ってみないと、土の中がどうなっているのかわかりません。
根っこや大きな石などがあるかもしれない。
その時どうするべきか…
先生は、子供たち自身に”どうすればいいかな”と
考える体験をしてほしい、とおっしゃっていました。

容器が入る大きさに掘り続けて30分ほど。
平らになったか入って確かめます。

雨が降った時に、土が流れ入ってしまわないように
容器は地面から5㎝くらい出しておきます。
容器の脇を掘った土で埋めて、砂利を敷き詰め、鹿の角のような木を見つけたので、鳥の止まり木になりました。
あとは水を張ってバードバスの完成です。

まとめ

本来、バードフィーダーは、エサの確保が難しい 冬から春にかけて設置するのが望ましいです。
まだ小鳥が寄ってきている様子はありませんが、エサが足りているからなのでしょう。
冬場が楽しみですね。

バードバスは思った以上に力仕事で、お父さんお母さんの力を借りて終えることができました。
大人の面倒がる事を子供たちは楽しんでやるので、お家でのお手伝いもきっと喜んでしてくれることでしょう。
大人がすぐに手を出してしまいがちですが、そこは ぐっとこらえて見守ることも大切です。

次回は、「秋の森を調査しよう」森の現状調査をする予定です。

おまけ

バタフライガーデンにお花の苗を植え、お水をあげました。

>>第4回 「秋の森を調査しよう」森の現況調査